まつえ市民環境大学村

松江市を中心に環境に関する活動を行っている市民団体です

2003年11月26日 日本の匠の技が消える!森林の現況と対策について

場所 = 松江市環境センター3F研修室

講師 = (株)こびき屋代表取締役 安達公一様

■「住まいは大切な環境である」と断言する「こびき屋」の社長安達さん。普段は材木にむかい寡黙に仕事をされているが、現状の森林の問題、木材が利用されない問題を見るに見かねて、「語ることが大切かな」と、熱く語られた。

■結局のところ問題点は何か?森林は人の手で管理しないと荒れてしまう。でも木が売れない。もうからないので手入れが出来ない。もうからないから担い手がいなくなる。このような悪循環が匠の技を失わせ、森林の荒廃を引き起こし、森には木が使われずに捨ててあるという状況を引き起こすのだ。運送費はおろか、木を切る費用さえも出ないくらいなのだ。

■実際に、1970年と2001年を比較すると、全国の林業の業者数・製材業者数・各労働者数とも50%以上の減少。木材の需要量も1979年と2001年を比較して半減以上である。

■日本の木材は利用されなくなってきている。まず家の素材として木を利用する事が減っている。以前の家の素材としては木・竹・草・石・土などであったが、変化してしまった。以前は木屑をもらいたいという人がたくさんいたが今ではいなくなり、さらに木を燃やすことも出来なくなってしまった。火災防止のため消防法で木材の利用が制限されてきた。また日本で使用している木材の80%は輸入材で、その多くが再生不能な森から切り出されたものだ。

■では木材の良さは何か?木材の良さは、(1)製造に必要なエネルギーが少ない、(2)湿気を調整する効果、(3)断熱性が良いこと、(4)紫外線を吸収し光を和らげること、(5)そして教育的効果、(6)再生可能な資源であるという事。

■どうしたらよいのか?建てた家を大切に使っていく気持ち。愛着を持つということ。引き戸の良さ。昔から続いていた「木」と共に生活する「木の文化」の復活が大切。

【リンク】こびき屋